🎯 このページでわかること
- FP(ファイナンシャル・プランナー)とは何をする人なのか
- FPが扱う「お金の6分野」の全体像
- FP技能検定3級の試験のしくみ(学科・実技・合格基準)
- 合格に向けた勉強のコツ
1. FP(ファイナンシャル・プランナー)とは?
FPとはファイナンシャル・プランナーの略で、ひとことで言えば「お金の専門家」です。人がこれから生きていくうえで必要になるお金――結婚、住宅の購入、子どもの教育、老後の生活など――を見すえて、その人に合ったお金の計画(プラン)を立てるお手伝いをします。
体の調子が悪いとき、まずかかりつけのお医者さん(ホームドクター)に相談しますよね。FPはその「お金版」。「家を買って大丈夫かな?」「老後資金は足りるかな?」といったお金の不安を、まるごと相談できる家計のホームドクターのような存在です。一つの分野だけでなく、保険も税金も投資も、まとめて見られるのが強みです。
FPは、お客さまの収入・支出・貯蓄・家族構成などを聞き取り、将来の見通しを「見える化」して、無理なくお金の目標を達成できる道すじを一緒に考えます。お金の知識は、仕事だけでなく自分や家族の生活にもそのまま役立ちます。
「10年後にマイホームを買いたい」という家庭があったとします。FPは、毎月いくら貯金すれば頭金が用意できるか、住宅ローンはどのくらい借りられるか、保険は今のままで足りるか、税金の優遇は使えるか――といった点をまとめて整理します。バラバラだったお金の悩みが、一本の計画につながっていくのです。
2. FPが扱う「お金の6分野」
FPの勉強は、大きく6つの分野に分かれています。一見バラバラに見えますが、どれも「人生のお金」に関わる仲間です。まずは「こんな分野があるんだな」と全体を眺めてみましょう。
| 分野 | どんなことを学ぶ? |
|---|---|
| ① ライフプランニングと資金計画 | 人生設計、社会保険、公的年金、住宅・教育資金など、お金の計画づくりの土台。 |
| ② リスク管理(保険) | 生命保険・損害保険のしくみ。万が一に備えるための備え方。 |
| ③ 金融資産運用 | 預金・株式・投資信託・債券など、お金を増やす・守る方法。 |
| ④ タックスプランニング(税金) | 所得税を中心とした税金のしくみと、節税の考え方。 |
| ⑤ 不動産 | 土地・建物の取引や活用、不動産にかかわる法律や税金。 |
| ⑥ 相続・事業承継 | 財産を引きつぐときのルール。相続税・贈与税のしくみ。 |
たとえばマイホームを買うときには、①資金計画・④税金(住宅ローン控除)・⑤不動産が一度に関わってきます。バラバラに覚えるより、「人生の場面ごとに分野がつながる」とイメージすると、ぐっと身近に感じられますよ。
3. FP技能検定3級とは?
このサイトで目指すのは「FP技能検定3級」です。これは国家資格で、合格すると「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗ることができます。FPをはじめて学ぶ人の入門として、ちょうどよいレベルです。
FP技能検定には特徴があり、試験を実施している団体が2つあります。
- ① 日本FP協会(特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)
- ② きんざい(一般社団法人 金融財政事情研究会)
どちらの団体で受けても、合格すれば得られる資格は同じ国家資格(3級FP技能士)です。学科試験は両団体で共通の内容になっています。
同じ国家資格を取るのに、申し込み窓口が2か所あるイメージです。郵便局でもコンビニでも同じ切手が買えるように、日本FP協会で受けてもきんざいで受けても、ゴール(3級FP技能士)は同じ。違うのは「実技試験の中身」だけです(次で説明します)。
4. 試験のしくみ
FP3級の試験は、「学科試験」と「実技試験」の2つから成り立っています。両方に合格して、はじめて「FP3級合格」となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学科試験 | 両団体で共通。60問。マークシート(CBT)形式で、○×問題と三答択一問題が出ます。 |
| 実技試験 | 団体ごとに内容が異なる。日本FP協会=資産設計提案業務/きんざい=個人資産相談業務 など。どちらか一方を受けます。 |
| 合格基準 | 学科・実技ともに6割以上の得点で合格。 |
| 受け方 | 現在はCBT方式(テストセンターのパソコンで受験)。通年・随時受験が可能。 |
| 合格率 | おおむね7〜8割と高め(回や団体によって変動)。 |
学科と実技は別々に判定されます。どちらも6割以上取れていれば合格、片方だけだと不合格です。満点を目指す必要はありません。「6割を確実に超える」ことをゴールにすると、気持ちがラクになりますよ。
学科試験は60問すべてが基本問題。前半30問が○×、後半30問が三答択一という形式で出題されます。実技試験は、団体によって「事例を読んで計算する」スタイルが少し異なりますが、問われる知識は学科と地続きです。
CBT(Computer Based Testing)とは、紙ではなく会場のパソコンで受ける試験のこと。画面に問題が出て、マウスで答えを選んでいきます。年に数回しかない「一発勝負」ではなく、自分の都合のよい日を選んで予約できるのが大きなメリットです。準備が整ったタイミングで受けられます。
試験日・申込方法・受験料・出題形式などは、改定されることがあります。最新の正確な情報は、日本FP協会・きんざいの公式サイトで必ず確認してください。このページの数字は学習の目安としてご利用ください。
5. 勉強のコツ
最後に、FP3級に合格するための大事な考え方を3つお伝えします。むずかしいテクニックは必要ありません。
FP3級は6分野からまんべんなく出題されます。1つの分野だけ得意でも、ほかが0点だと合格ラインに届きにくくなります。どの分野も「ほどほどに分かる」状態を目指すのが、合格への近道です。
- 過去問演習をくり返す:FP3級は似たパターンの問題がくり返し出ます。テキストを読んだら、すぐ過去問を解いて「出る形」に慣れましょう。解けなかった問題こそ、いちばんの先生です。
- 用語をやさしく理解する:「源泉徴収」「控除」など、難しそうな言葉が並びます。丸暗記ではなく、「要するに何のこと?」とかみくだいて理解すると、忘れにくくなります。
FP3級の勉強は、深い穴を1つ掘るより、広い畑を何度も耕すイメージ。1回で完ぺきにしようとせず、6分野をぐるっと一周→もう一周…とくり返すうちに、自然と知識が根づいていきます。最初は「分からなくて当たり前」なので、安心して先に進みましょう。
〇か×で答えてみましょう。ボタンを押すと答えと解説が出ます。
Q1. FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、人生のお金の計画づくりを手伝う「お金の専門家」である。
正解は 〇。FPはお金の専門家で、「家計のホームドクター」のように、人生のお金の計画づくりをまるごとサポートします。
Q2. FP技能検定を実施している団体は、日本FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)の2つである。
正解は 〇。実施団体は日本FP協会ときんざいの2つ。どちらで受けても得られるのは同じ国家資格です。
Q3. FP3級の合格基準は、学科・実技ともに8割以上の得点である。
正解は ×。合格基準は学科・実技ともに6割以上です。8割ではなく6割が合格ラインです。
Q4. FP3級の試験は、学科試験と実技試験の両方に合格する必要がある。
正解は 〇。学科と実技は別々に判定され、両方とも6割以上で合格となります。片方だけでは合格になりません。
Q5. FPが扱う分野は、全部で3つである。
正解は ×。FPが扱うのは6分野(①ライフプランニングと資金計画 ②リスク管理 ③金融資産運用 ④タックスプランニング ⑤不動産 ⑥相続・事業承継)です。
Q6. FP3級は現在CBT方式で、通年・随時受験することができる。
正解は 〇。現在はパソコンで受けるCBT方式で、通年・随時、自分の都合に合わせて受験日を予約できます。
Q1. FPとは、何の略? ひとことで言うと何をする人?
Q2. FPが扱う6分野を順に言うと?
Q3. FP技能検定を実施している2つの団体は?
Q4. FP3級の試験は、何と何の2つから成り立っている?
Q5. FP3級の合格基準は?
Q6. 学科試験の出題数と、現在の受験方式は?
📌 このページのまとめ
- FP=ファイナンシャル・プランナー。人生のお金の計画づくりを手伝う「お金の専門家」=家計のホームドクター。
- FPが扱うのは6分野(①資金計画 ②リスク管理 ③金融資産運用 ④税金 ⑤不動産 ⑥相続・事業承継)。
- FP技能検定3級は国家資格。実施団体は日本FP協会ときんざいの2つ。
- 試験は学科(共通・60問・○×と三答択一)と実技(団体ごとに内容が異なる)の2本立て。
- 合格基準は学科・実技ともに6割以上。両方そろって合格。
- 現在はCBT方式で通年・随時受験でき、合格率はおおむね7〜8割と高め。
- 勉強のコツは、苦手分野を作らない・過去問をくり返す・用語をやさしく理解する。